「社会が求めるフツーって何?」
「友達って必要なの?」
「定職に就かないといけないの?」
生きていれば誰でも1度や2度は考えたり悩んだりすることがあるかもしれません。
- 年収90万円で東京ハッピーライフ(大原扁理著)
は、そんな人に少しラクに生きるためのヒントを与えてくれる本です。
- 「年収90万円で東京ハッピーライフ」ってどんな本?
- 1.自分に必要なものだけあればいい
- 2.嫌いなことで死んではいけない
- 3.やりたくないことを消去すれば夢は見つかる
- ラクに生きるためのヒントをもらった
- おわりに
「年収90万円で東京ハッピーライフ」ってどんな本?
おすすめ度:★★★★☆
『年収90万円で東京ハッピーライフ』の著者「大原扁理(おおはらへんり)」さんはこんな人です。
- 高校卒業後、3年間の引きこもり生活
- 海外への一人旅を経験して上京
- 年収90万円で東京で隠居生活
この本は、フツーに学校に行ってフツーに就職するなど周囲が当たり前に求めるような生き方をしなくても毎日を楽しく幸せに過ごせるということを教えてくれます。
とにかく内容が分かりやすく読みやすいです。
読んだ後、これまでの人生を振り返ったり、いろいろ考えさせらることでしょう。
この記事では、私がこの本を読んで印象に残ったことを3つ紹介します。
1.自分に必要なものだけあればいい
私は子どもの頃、何でも好きな物を買ってもらえる友達をうらやましく思っていました。
「うちがお金持ちだったらお菓子やゲームを好きなだけ買ってもらえるのに」
その反動か、大人になって就職して自分でお金を稼ぐようになってからは、服や靴、趣味などにたくさんお金を使うようになりました。
でも、ある時からムダ遣いをパタッとやめました。
なぜなら、物で心は満たされないと気付いたからです。
それどころか物が増えれば増えるほど、置き場所やメンテナンスのための管理コストがかかります。
「自分にとって必要なものだけあればいい」
物を買うときは「欲しいか欲しくないか」ではなく「自分に必要かどうか」で判断するようになりました。
欲しいものが何でも手に入る生活もいいけど、要らないものがまったくない生活というのもなかなか味わい深い
という著者の言葉は今の自分にピッタリ当てはまります。
人間は、手が届かない物を欲しいと思い、簡単に手に入る物には興味を失ってしまいます。
「いつでも手に入る」「いつでも買える」と思うとなぜか欲しくなくなります。
不思議なものですね。
2.嫌いなことで死んではいけない
私は数年前、職場で月200時間のサービス残業をしていた時期があります。
当時は、自分が欠けたら職場に迷惑がかかるという責任感しかなく、自分の体のことを気遣う余裕なんてありませんでした。
「明日の朝、目が覚めなければどんなに楽だろう」
毎日そう思いながら眠りについていました。
今の自分が当時の自分に声を掛けるとしたらこうです。
「そんな職場、早く辞めてしまえ!!」
体調を崩したり、いつ病気になってもおかしくない状態でした。
この本にもっと早く出会っていればあんな苦しい思いをしなくて済んだと思います。
大切なのは好きなことで生きていくことではなく、嫌いなことで死なないこと
これからも苦しいときに思い出して助けになる言葉です。
給料は決して我慢の対価ではないのです。
3.やりたくないことを消去すれば夢は見つかる
嫌いなことで死ななければいいのだとすれば、好きなこととか夢ってどうやって見つければいいのでしょうか。
著者はこう書いています。
やりたいことは分からなくても、やりたくないことは意外と迷わない
目の前の選択肢から、やりたいことではなく、やりたくないものをどんどん消去し、残ったものから「これなら我慢できるかも」というものを選ぶ
なるほど、確かに100個のゴミの山から1個の宝物を見つけよう思ったら、やみくもに探していても見つかりません。
1つずつゴミを取り除いていき、90個…80個……50個…と選択肢を消去していくことでいずれ宝物にたどり着けます。
ゴミを取り除く作業は、決して無駄な努力ではなく、「夢」「やりたいこと」という宝物を見つけるための伏線だということです。
あきらめなければ1歩ずつ確実に「夢」「やりたいこと」に近づいていきます。
ラクに生きるためのヒントをもらった
『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んで、今後の人生を悩み過ぎることなく少しだけラクに生きるためのヒントをもらえました。
- 欲しいものを何でも手に入れるのではなく、要らないものがまったくない
- 好きなことで生きるのではなく、嫌いなことで死なない
- やりたいことを見つけるのではなく、やりたくないことを消去する
など、著者は普通の人と逆の視点で物事をとらえているところが面白いです。
たとえ目指すゴールは同じでも、少し思考を変えるだけで、その過程をどんな風にも楽しんだりラクにすることができるということを、この本から学ぶことができました。
おわりに
今回の記事は
- 「年収90万円で東京ハッピーライフ」という本を読んだ感想とおすすめ度」
でした。
「社会が求めるフツーって何?」
「友達って必要なの?」
「定職に就かないといけないの?」
こんな風に考えたことがある人にはこの本をぜひおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。